Key and floor plans

私はバレーボール部のキャプテンだ。小さい頃からずっと同級生より頭2つ分くらい大きかったけれど、今ではとうとう180cmを超えてしまった。女子高なので今のところ学校には私より大きい人は誰もいない(男の先生ももちろんいるけれど、私は彼らよりも背が高い)。そのせいか、学校でイベントがある時は必ず手伝わされる。高いところに何かを設営するとか、力仕事なんかで重宝されるからだ。そう、私は背だけじゃなく力も恐らく校内№ワンだとみなされているのだ。

体が大きいせいか、私は普通の人よりよく食べる。お弁当も一つだけでは体が持たないので、実は2つ持ってきている。一つはお弁当の時間にみんなと、そしてもう一つは部室のロッカーに隠して休み時間にこっそり食べるのだ。カギを持っているのはキャプテンである私と、副キャプテンと顧問だけだから、職権乱用もいいところである。

ある日朝練を終えた私は、どうしてもお腹が空いて我慢できなくなり、いつもより早いけれどお弁当を食べることにした。みんなが部室から出ていくのを待ってこっそり食べようと思ったのだけど…。どういうわけか、いきなりロッカーのカギが開かなくなってしまった。以前からカギを回すときにつっかかる感じはあったので、錆びてきているなーとは思っていたけれど、まさかこんな時に開かなくなるなんて!私は力任せにカギをひねろうとしたけれど…カギが固すぎてどうやっても開かないのだった。困ったどうしよう…。顧問に言って用務員さんにどうにかしてもらえばいいだけの話かもしれないけれど、もしカギが開いたときに、中からお弁当の匂いがぷーんと漂ってきたら…私は何と説明すればいい?

結局根が真面目でバカ正直な私は、顧問に全てを打ち明けることにした。弁当を二つ持ってくるなんて、女子高の歴史にはなかったらしく…お咎めは受けなかったものの、用務員さんにも顧問にもドン引きされてしまったのだった。

深夜に自宅のカギを落とした時は悲惨